通信添削を活用する

 不登校の人が、自宅での勉強を進めるとき、完全に自分だけの力で学習する事が難しいと感じ、何らかのサポートを受けたいと考えるときも多いと思います。

 

 しかし、自宅以外の場所、例えば学習塾などに通うことが難しいという人もいます。また、自宅での学習の場合、家庭教師に勉強を教えてもらうという事を検討する人もいると思いますが、病気療養中の人や、いじめのトラウマによる不登校の場合などは、他の人との接点を持つ事が現時点では難しいという人もいるとおもいます。

 ここでは、完全に自分だけの力で学習する事が難しく何らかのサポートを必要としているが、誰かと接点を持てる状況に無いという人のために、通信添削サービスの利用について考えます。

通信添削は客観的な学力の把握に役立つ

 通信添削などの場合は、自分が自宅で解いた問題を業者に郵送し、業者側が答えあわせしたものを返送します。そのときに、自分が理解できなかった部分を復習すれば、自分の弱点を把握する事に役立ちます。その意味では、通信添削は問題集による学習に近い効果が得られると思います。

 

 自分の弱点や学力を客観的視点から把握できるという点では、通信添削は便利ですし、完全な独学では得られないメリットだと思います。学校に通っていない不登校の人にとって、外部の人から、勉強に関するアドバイスを受けるという事は非常に貴重なものです。

 

 しかし、通信添削でありがちなのは、通信添削で指摘された弱点を復習せず、次の回の通信添削の課題に取り組む事ばかりに気を取られてしまっていることです。また、通信添削は市販の問題集より問題量が少なく、学習内容を完全に把握するには問題の演習量が不足している事は否めません。

 通信添削を活用するときには、業者から添削されて返却された答案の復習を怠らないということ、そして、通信添削のほかにも市販の問題集やインターネットの学習サービスなどで様々な角度から更に学習内容の理解を深めるという事が重要です。

sponsored link