自宅学習用のノートをつくる

 学校の授業では、学校の先生が黒板に書いた事をノートに写すことで、学習内容のポイントをつかんでいきます。しかし、一般的に、自宅学習をする際に専用のノートを使う人は意外と少ないものです。

 

 不登校の人の場合、学校に通っている人と比べ、学習内容をノートに書き写す作業が不足していて、そのために学習内容の流れやポイントを十分に把握できていない場合があると思います。不登校の人の場合は、自分で自宅学習用のノートを作って学習していく習慣をつけるようにしましょう。

教科書、参考書、問題集を使ってまとめノートをつくる

 不登校の人が、自宅で学習する場合、教科書を中心とした学習をベースに、参考書や問題集を使って理解を深めていくことが重要ですが、問題を解くだけでは理解できない事もたくさんあります。そのため、自分で教科別にまとめノートを作り、参考書や問題集の内容を書き写したり、なかなか解けない問題の答えの解説を自分で作ってみたりして、ノートを構成していくことが大切です。

 

 また、大切な内容の場合は、教科書や参考書の文章から、自分自身のオリジナル問題を作ってみましょう。そして、その問題を繰り返し解くことで、自分が一番覚えておきたい部分をしっかりと覚える事ができます。

自分に合ったノートを自由に作ってみよう

 不登校の人の場合、学校の授業のように、ノート提出などが要求される事が無いので、自分自身が学習内容を純粋に理解するためだけにノートを使うことができます。ノートの中身が、少々汚い字だったり、殴り書きのようなメモがたくさん書いてあったりしても、要するに自分が理解できれば、ノートはどのように使ってもかまわないと思います。

 

 なお、学校の先生の中にも、板書の中身が分かりにくい先生が多いと思います。学校に出席している人でも、学校の先生の授業そのものが、理解しにくいということが多く、特に公立中学の場合は、結局は塾の授業に頼っている生徒が多いという実情があります。そのため、学校の授業のノートを勉強に生かしていない中・高校生が多いことも事実だと思います。

 

 そのため、不登校の人は「学校の授業を受けている人が全て有利だというわけではない」という事を知ってほしいと思います。不登校の人でも、自信を持って、自分のペースでの学習に励めば、学校の授業を受けている人に負けないくらいに学習内容を理解する事ができるはずです。自分に合ったノートを自分で作り、そのノートを生かせば、学校の授業のノートを生かしていない中・高校生より質の高い学習を実現できるはずです。

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